2022年5月14日土曜日

ラスボスは親権③~親権フリー&シェア制度 #防止策イベント2022


こんにちは😀

今年11月に「子ども虐待防止策イベントin 東京 2022」を開催するボランティアチーム「パワチル東京」のれいこです。🌷

前回、前々回と親権制度の問題点について書いてきました。

そらさんが書いてくれた懲戒権は、虐待に直結する本当に恐ろしい権利ですね。

今回は、子ども虐待を防ぐために、親子の法律関係はどうあるべきか私なりに考察してみたいと思います。(パワチル東京の統一見解ではありません。)


まず、親権制度は廃止したいと思います。

監護教育権(820条)から財産管理権・代表権(824条)まで、すべて廃止です。

その代わりに、父母だけでなく、複数の養育義務者を設けたらいいと思っています。

例えば、祖父母などの血縁者でも構わないし、父母の友人でもいいです。近所のおじさん・おばさんでも。

虐待する親に、子がNOあるいはchangeと言える環境を作ることが、必要です。

子が自分の養育義務者を選べることが、虐待の抑止力になると考えます。

見ず知らずの人をマッチングするのは、地方自治体やNPOあるいは、アプリの仕事にしてはどうでしょうか。

週末里親制度などを拡充したり、みなし親子制度を作ったりすることで、血縁や婚姻に縛られない家族を作ってしまうわけです。

経済的支援に関しては、最終的には中央政府が責任を持つことにします。

ある卒業生が言いました。

「親(家)と先生(学校)で価値観が違っていたことは、僕にとって、ある意味救いだった。」

大人は一枚岩である必要はないのです。(ありえないし。)

以上、述べてきたことは、虐待をなくすための親子の法律関係についての私見です。

皆さんは、どんな制度にしたら虐待がなくせると考えますか?

「子ども虐待防止策イベント」では、皆さんが考えた「新しい虐待防止策」について議論します。

子ども虐待をなくすために、広く社会全体で議論してほしい問題です。

フリーライターの今一生さんは、親権フリーと親権シェアを提唱しておられます。

簡単に紹介して終わります。

今一生『子ども虐待は、なくせる』日本評論社p.84~p.88

★親権フリー&シェア制度へ動き出そう

 (前略)誰もが安心して被虐待児を救えるようにするには、誰もが親権者になれるようにする必要があります。これを私は「親権フリー」と名付けました(中略)

 親が一方的に育てる権利を行使して子どもを支配・管理する現行の親権制度ではなく、子ども自身が「安全に育てられる権利」を行使して親権者と対等に交渉できる制度へと変えるのです。

 また、親権者を父母以外に何人も増やせれば、養育や教育にかかるお金・時間・労力のコスト負担を分担し合えます。これを私は、「親権シェア」と名付けました。(後略)    

省略した部分に具体的なアイディアがいっぱい詰まっています。

ぜひ、『子ども虐待は、なくせる』を読んでください。  

 

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