こんにちは😀
今年11月に「子ども虐待防止策イベントin 東京 2022」を開催するボランティアチーム「パワチル東京」のれいこです。🌷
前回、前々回と親権制度の問題点について書いてきました。
そらさんが書いてくれた懲戒権は、虐待に直結する本当に恐ろしい権利ですね。
今回は、子ども虐待を防ぐために、親子の法律関係はどうあるべきか、私なりに考察してみたいと思います。(パワチル東京の統一見解ではありません。)
まず、親権制度は廃止したいと思います。
監護教育権(820条)から財産管理権・代表権(824条)まで、すべて廃止です。
その代わりに、父母だけでなく、複数の養育義務者を設けたらいいと思っています。
例えば、祖父母などの血縁者でも構わないし、父母の友人でもいいです。近所のおじさん・おばさんでも。
虐待する親に、子がNOあるいはchangeと言える環境を作ることが、必要です。
子が自分の養育義務者を選べることが、虐待の抑止力になると考えます。
見ず知らずの人をマッチングするのは、地方自治体やNPO、あるいは、アプリの仕事にしてはどうでしょうか。
週末里親制度などを拡充したり、みなし親子制度を作ったりすることで、血縁や婚姻に縛られない家族を作ってしまうわけです。
経済的支援に関しては、最終的には中央政府が責任を持つことにします。
ある卒業生が言いました。
「親(家)と先生(学校)で価値観が違っていたことは、僕にとって、ある意味救いだった。」
大人は一枚岩である必要はないのです。(ありえないし。)
以上、述べてきたことは、虐待をなくすための親子の法律関係についての私見です。
皆さんは、どんな制度にしたら虐待がなくせると考えますか?
「子ども虐待防止策イベント」では、皆さんが考えた「新しい虐待防止策」について議論します。
子ども虐待をなくすために、広く社会全体で議論してほしい問題です。
フリーライターの今一生さんは、親権フリーと親権シェアを提唱しておられます。
簡単に紹介して終わります。
今一生『子ども虐待は、なくせる』日本評論社p.84~p.88
★親権フリー&シェア制度へ動き出そう
(前略)誰もが安心して被虐待児を救えるようにするには、誰もが親権者になれるようにする必要があります。これを私は「親権フリー」と名付けました(中略)
親が一方的に育てる権利を行使して子どもを支配・管理する現行の親権制度ではなく、子ども自身が「安全に育てられる権利」を行使して親権者と対等に交渉できる制度へと変えるのです。
また、親権者を父母以外に何人も増やせれば、養育や教育にかかるお金・時間・労力のコスト負担を分担し合えます。これを私は、「親権シェア」と名付けました。(後略)
省略した部分に具体的なアイディアがいっぱい詰まっています。
ぜひ、『子ども虐待は、なくせる』を読んでください。